永六輔からの教え

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今日は亡くなった永六輔さんの事を書いていきます

東京渋谷のヘアサロンで修行時代

そのサロンは地下2階で渋谷がまだ何も発展して無いような時に亡くなった先代が作ったサロン

老舗中の老舗

私は東京にヘアスタイリストを目指して上京しましたが周りの意見を聞かないクソガキだったので

それはもう遠回りしてました

どの仕事についても長続きしないどうしようもない頃

ある時、また仕事を求め面接する事になり髪をカットしにサロンに行った時の事

スタイリストとお喋りしていると「俺も本当はヘアスタイリストになる為に沖縄から出てきたんだけど・・・」

中々専門学校の費用が貯まらないとそのスタイリストに愚痴ってました

すると、「サロンに勤めながら通信で通えばよい、自分もそうした」と言うじゃないですか!

私は衝撃でした!誰のアドバイスも受けなかった自分は勝手にヘアサロン業は専門性が高いから

専門学校を卒業しないとサロンで働く事は出来ないと思っていたのです

カットを終えサロンを出ると行くはずの面接(壁屋さん)をすっぽかし早速就活雑誌を買いにコンビニへ

やる気で興奮していた私は電話の時点でオーナーに激しく訴えかけその日の内に面接

渋谷の地下階にあるその老舗で働ける事になりました

地下2階という路上から見られない立地という事もあるのでしょう

そのサロンには芸能人や財界人、ヤクザなどなど、その様なあまりプライベートを人に見られたくない方が沢山来ていました

亡くなった先代は寺ちゃんと常連さんに慕われその内の一人に永六輔さんがいました

私が沖縄の出身だと知るや沖縄ヒイキの永さんは「沖縄のお兄ちゃん」とそれは可愛がってくれました

大往生という本を永さんが出した時は私の父に直筆のメッセージとサインを入れて私の父にプレゼント

それはそれは父は喜んでました

メッセージにはこう書かれてました

「生きていくという事は誰かにかりを作る事、生きていくという事はそのかりを誰かにかえしていくという事」

とありました、サロンの色紙にもその事が書かれてました

オーナーの寺ちゃんはお客様とよく喋る人で人生論をよく熱く語っていたので

永さんに「あなたの信者にはなしてあげなさい」と言っていたのが印象的でした

当時は深く感じてなかったのですが今になって振り返るとあの当時私が体験していた事は本当に深い体験だったのだと思います

永さんが亡くなったと知った時「沖縄のお兄ちゃん」と言ってニヤッと笑う永さんの顔が蘇ってきました

天国で寺ちゃんにまた髪を切ってもらっている事でしょう

皆さん、生きていくという事は誰かにかりを返す事のようですよ!

私も人の役に立ちたいと思う今日この頃です

また明日。



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